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第24回研究例会のお知らせ [研究例会のお知らせ]

研究例会のお知らせ

第24回研究例会を以下のとおり開催することになりましたので、ご案内申し上げます。会員以外の方もご自由に聞くことができます。多数の皆様のご参加をお待ちしております。

日時 : 2009年12月5日(土曜日)14:00~17:30
場所 : 関西学院大学梅田キャンパス1005号室(10階)
阪急梅田駅 茶屋町口改札口より 北へ徒歩5分。
(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー10階<受付、TEL06-6485-5611>)
付近交通および地図はこちら▼
http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/

ワークショップ「Cahiers pour une morale を読む」 第二回
── 多様な読みの可能性を探る ──

パネリスト (50音順)
合田 正人  (明治大学)
谷口 佳津宏 (南山大学)
翠川 博之  (東北大学)
森 功次 (東京大学大学院)
司会  生方 淳子  (国士舘大学)

発表 14:00~15:50
討論 16:00~17:30
懇親会 18:00~

日本サルトル学会では、2007年7月7日の研究例会において、初めてCahiers pour une morale をめぐるワークショップを開催し、水野浩二氏の問題提起と谷口佳津宏氏の司会のもとに活発な議論が行われました。(『会報』第17号参照)今回はその第二回目として、さらなる読解の可能性を探ろうとするものです。
周知のように、このテクストは、『存在と無』の末尾で予告された道徳論のための準備ノートとして1947年 から 1948年にかけて執筆され、著書として結実しないままサルトルの死後、エルカイムによって編集され1983年に刊行された遺稿です。これに先立ち、1979年には鈴木道彦氏による抄訳が発表されましたが、その後、全面的な邦訳の刊行は見通しが立っていません。題名の日本語訳さえ定まっていない状態です。日本における研究としては、澤田直氏、水野浩二氏、清眞人氏の著書をはじめいくつかの学術論文の中で取り上げられており、一定の成果が挙げられつつあります。博士論文、修士論文、学会発表での言及も見られ、また、最近出版された何冊かの解説書においても紹介されています。とは言え、私たちの多くにとって Cahiers はサルトルの著書の中でいまだ最もなじみの薄いテクストのひとつかも知れません。
この遺稿では、狭義での倫理学的テーマである諸価値や規範の他にも、数多くの問題が縦横に論じられています。『存在と無』で提出された存在論的諸概念の展開から『弁証法的理性批判』を予告する暴力論、共同体論、国家論に至るまで、また、文学作品や伝記的作品と呼応ないし相反関係にある他者論、疎外論まで、くみ尽くせぬ思索の痕跡が残されています。ここから私たちは何を取り出し、いかに活用することができるでしょうか。これについて、今回のワークショップでは、多様な視点から、豊饒な読みの可能性を探っていきたいと考えています。
まず、4人のパネリストから、問題提起をしていただき、その後、討論に入ります。会場からの積極的な発言も期待しています。(生方)

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